11.24.13:41
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05.09.02:57
イベントで集まった質問に答えます
TOY CULTURE「インディーズソフビ最前線」の申し込み時に
出演者へのの質問の項目を入れたところ、沢山の質問を頂きました。
質問が多かったというところで、急遽ああいう構成になったんですが、
答えられていない質問もありましたので、イベントで話した事と重複する
所もありますが、自分の答えを答えていきたいと思います。
(浅井氏のイベントフォローのマネですけど…)
Q.儲かってますか?
売り方次第だと思います。自分は売り方下手なのであんまり儲かってないですが、
1つの商品を長い期間売ったりしてるので、なんとなく個数は行ってたなんてことはあります。
Q.ソフビを作り始めたきっかけは?
ソフビを作れる手段を入手出来たから。というのが一番強いかもしれません。
それがなかったら、レジンのガレージキットやカラーレジンキットとか作ってたと思います。
今でもレジンはたまにやりたくなりますけど。
Q.ソフビの魅力とはずばりどのあたりでしょうか?
Q.ソフビに着目したきっかけは?ソフビで販売するメリット、デメリットは?
Q.斜陽のジャンルと見てたソフビですが、何故今まで作り続けてこれたのか?
好きなだけでは続けられないと思うのですが、好きでやってる以外での要素が知りたいです。
似たような傾向なのでまとめます。
ソフビの魅力はやっぱり手にした時の風合いと丈夫な所でしょうか。
馴染みのある素材ですし、子供の頃から親しんだおもちゃが自分のデザイン、
造形で作れるというのは非常にアガるものがあります。メリットのポイントですね。
デメリットはレジンキットみたいに成形品をホイっとユーザーに投げられないところでしょうか。
塗装して組み立て仕上げるという手間が大変ですね。
コンセプトで塗らないというのもアリですが、バリエーションの一つだと思いますし。
あと、ソフビって1回作ったらハマるんですよ。実は好き以外無い感じだったりします。
身も蓋もなくてすみません…
Q.初めて作った作品の生産数はどの程度から始まりましたか?
自分の場合、初製品のGRUSとPRODONが100個づつの生産でした。
Q.侵略怪獣に新作は出ないのですか?
原型のストックはあるのですが、ロットの関係でちょっと整理する時期に来てます。
整ったら発表していきます。
Q.TTToyの「TT」ってなんですか?
僕は世代的にプラモっ子だったので、子供の頃はヘンテコなソフビってあんまり
好きじゃなかったんですが、ある時期からソフビの造形の魅力に気づいてどんどん好きに
なっていきました。
その実体験から、同じ造形でも人によってはゴミに感じたり(言い方よくない!)お宝に
感じたりというころで「Treasure(宝)」or「Trash(ゴミ)」の頭文字を取ってTT Toyなのです。
ググらないで決めちゃったもんだから、他にもTTToyというメーカーさん(一つはぬいぐるみ
工場、一つはブリキ玩具メーカー、最近、中国のプラモメーカーが追加されました)
があったりしてうひゃーってな現状です。
Q.ソフビの究極と思われる作品はなんですか?
Q.プロの原型師さんから見て『これはかなわない』あるいは『これは俺には出来ない』
という衝撃を受けた製品があったら教えて下さい。
似たような傾向の質問だったのでまとめます。
作り手になると、色々なベクトルで究極的なものを見つけてしまったりするので、
一概にコレというのは言えないんですね。
自分の中では「特撮プロップ完全再現スーパーリアル造形」というのは
万人に分かりやすい究極の一つに過ぎません。
生産のしやすさを念頭に置いて、絶妙なディフォルメアレンジを
加えている物にも素晴らしいものを感じてしまうので、意外とありふれてるものに
究極的な要素が入っていたりします。
自分の作品は自分にしか作れないし、他の作品はその人にしか作れないものだと思います。
Q.日米で人気のあるソフビの傾向の違いはありますか?
ひと昔前はドロドロモンスター系、今だとゴリラ(猿人)系なんかが人気ありますね。
海外のコレクターは日本の情報を集めてますので、共通するところが結構あると思います。
海外だとジャパニメーション的なカワイイキャラは弱いのかも。と思っていたのですが、
(LiLBoTを海外で売った時、あんまり人気なかったです。)
MAXTOYのレディマックスなんかが受け入れられていたりしますし、
嗜好も日々移り変わっているんでしょうね。
これからはミニサイズのものが目立っていくのかなーとも感じています。
Q.今まで一番時間がかかった作業、辛かった作業を教えて下さい
デザインに対して迷ったり、理解に時間がかかったりするところは、その迷宮から
抜け出すまですごく時間かかりますし、辛いですね。
あと、ワックスはまだまだ迷い中です。難しい!でもやってます。
Q.ワックス原型の上手い作り方
すみません。こんな状態ですので僕も知りたいです。
最初の粘土原型からのワックス置換の基本は「型の温度は熱く、ロウの温度はぬるく」
ということです。
真空脱泡機等の設備があればまたやりやすさが変わってくるのかもしれませんが、
常圧での注型はソフビの時とほぼ一緒なので、実はソフビ成形時に気泡がたまらないか
どうかのチェックも兼ねられますので、常圧での作業の方が間違いないと思います。
Q.原型1体にどのくらい製作時間がかかるのですか?
物によってマチマチです。1週間くらいで出来てしまうものもあれば、3ヶ月くらい
かかったものもあります。
サイズにもよりますが、迷いから脱却出来るのが期間に反映されるという感じですかね。
Q.ソフビのカスタマイズ塗装を習得するのにどれくらいかかるものでしょうか?
目指すところで期間も変わると思いますし、手法でも個人個人で変わってきますね。
スプレー塗装での綺麗なグラデーションを目指すのならば、エアブラシの購入は必須ですし、
ピンストライプ等の筆塗りは、自分に合う塗料と筆との出会いが重要だったりします。
いろいろな方のカスタムを見て研究して、実際に練習してみるのが一番の近道です。
練習には安いキユーピー人形やリサイクルショップに転がってたりする
子供が遊んでボロボロになってるキャラクターソフビとかでやってみるといいですね。
特にキユーピー人形は表面が滑らかなので、筆で模様を描き込んだりする練習には
もってこいだったりします。
レッツチャレンジ!
ただ一つ、カスタム作品郡でまかり通っているけど、あまりやってほしくないカスタム
塗装もあります。
それは「マジックでのドローイング」。
確かにこれで作品を発表されているアーティストの方は沢山いらっしゃいますが、
ソフビの下地にマジックでの描き込みというは、経年で滲んでしまいます。
経年の変化も作品である。と捉えているなら止めはしませんが、
そのカスタム作品に価格がつけられて、販売されたものだったとしたら、
購入されたユーザーの心境を思うに、ちょっといただけないのではないか?と
老婆心ながら思う次第であります。
Q.初めてのジャンルなのでわからないことばかりですので、初心者が入りやすい
ディーラーさんとか壇上の方が注目しているソフビディーラーさんや市販品を
教えていただけると助かります。
初心者が入りやすいというと、やはり買いやすいということが重要だったりします。
熾烈な争奪戦を繰り広げるディーラーさんの物を追いかけるのもそれなりの快楽が
あったりしますが、買えた!買えんかった!で神経をすり減らして疲弊してしまっては
元も子もありませんし。
最初は中野・秋葉原に店舗があるoneup.や新宿のFEWMANY、上野のヤマシロヤ
等のショップや、メーカーさんが開いている店舗(御徒町のスタジオウアモウ、
青戸のリアルヘッズ、千葉県柏のサンガッツファクトリーなど)に行って、
実際に見て、手に取って買うのが良いのではないでしょうか?
結構地域が限定されてしまって申し訳ないのですが、その他のあまり
お店に足を運べないよ!という方は「ハイパーホビー誌」の「ソフビ道」コーナーを読んで、
気になったメーカーのショップサイトや、各ショップのネットショップページを
チェックして購入を検討するのが良いと思います。
基本は「楽しい!」と思えることが大切だと思います。
Q.私がソフビと呼ばれるおもちゃにのめりこんだのはまだここ数年の事です。
それまではこんな素敵な世界がある事を知りませんでした。
サンガッツ本舗さんで今年購入した月影うさよちゃん、
MAX TOY の豆ネゴラちゃん…こんなかわいい子達を形にして作成する時の決め手はなんですか?
豆ネゴラは元のこなつさんのデザインあってのものですが、自分も可愛いおもちゃ
が好きなので、自分の中のカワイイデザイン能力を練りこんで、『可愛くなれー』
と思いながら作ってます。
ある程度かたちをちゃんと出してから1回寝て、起きてからまた見ても「うん。かわいい。」
と思えた時が決め手でしょうか。
Q.工場生産すると、在庫を置く場所が大変だと思うのですが、どうしてますか?
家の中在庫カートンでいっぱいです!助けて!(というのは冗談です)
実際各自の置き場(自宅、倉庫)での在庫管理になります。
Q.等身大美少女ソフビを作りたいが、シリコンドールとどちらがコストがかかるのか?
そもそも巨大なソフビは存在するのか?今まで見た中で一番でかいソフビは何か等
巨大サイズソフビというのは、工場こそ少ないものの、存在はしています。
店頭用マスコット看板的なもので怪獣の1m越えの巨大ソフビもありますし、
映画やアトラクヒーローショーの衣装部品として大型のソフビがあります。
あと、等身大美少女ドールと兼用のラブドールですね。
想定されている等身大フィギュアの着地点がどこなのかにかかっていると思います。
ソフビはたしかに製品単価は安くできますが、それにかかるイニシャルコストは
かなりかかります。
ラブドールメーカーの最大手、オリエント工業でも手頃な値段のラブドールを。と
いうことで、ソフビ製のラブドールをリリースしていますが、量産前提での製品開発なので、
ラブドール用途のものとは別に等身大美少女フィギュアとして、ラブドール用途に
使わないものも販売していました。(仕込んであるか無いかの差でしかないのですが。)
等身大美少女ドールメーカーとして起業し、ある程度の数を売るということを
考えていらっしゃるのならば、ソフビでの製作も可能だと思いますが、数体、もしくは
1体だけあれば良いということであれば、シリコンドールの方が予算も安くあがりますし、
質感も人造人間として良いものができるのではないでしょうか?
実際、小規模ラブドールメーカーがシリコンドールが殆どなのは生産数とコスト、
仕上がりの兼ね合いからきた結果だと思います。
ただ、ソフビはほぼメンテナンスフリーなのに対して、シリコンドールはメンテナンスに
手間がかかるんですけどね。
Q.個人でソフビを複製できるか?
似たような工程で食品サンプルが作られているという情報で
過去にチャレンジした人はいらっしゃる様ですが、難しかった様です。
きちんとしたソフビを複製するのなら、設備を整えなければならないので
それにかかるハードルを考慮するならば工場に依頼したほうが良いです。
実際、電鋳槽(金型を作る)、オイルバス(ソフビを成形する)を入手し、
溶接設備も整え、各免許も取得してソフビ工場として起業しようとしている方もいらっしゃいます。
あとはまとめてしまいますが、最低ロットや予算、作り方の質問が大半でした。
工程自体はソフビの生産を請け負っていただける「コマース企画」
(http://homepage2.nifty.com/commerce/)
のページに詳しいことが書かれています。(マル秘の所をクリック!)
予算は、作りたいもののサイズや各自原型等、自分で行う作業量によって
流動的に変わっていきます。
自分で行う作業の範囲が多ければ多い程、生産を請け負っていただける工場への
支払いも減っていきます。
(全部やれば、工場でしか出来ない作業、金型製作とソフビ成形、
塗装に精度を求めるのならば塗装マスクの製作の費用だけになります。)
最低ロット数も請け負っていただける工場や条件等で変わっていきます。
(それでも昔に比べるとものすごく最低ロット数は減っていますが)
ソフビ向け原型の約束事も、ここで文章で書くには膨大かつ複雑で、
ちょっと書ききれないということで、申し訳ありませんが、割愛させていただきます。
ニュアンス的なことも多いので。
ヒントはコンビニで売られている指人形やその辺りのおもちゃ屋で気軽に買える
ソフビ人形にものすごく詰まっています。
元デザインに対してのアレンジはポケモン指人形が秀逸です。
自分もポケモン指人形から学んだことが沢山あります。
どうしても知りたい!という方は原型を持ってWF等のイベントで見せていただければ
直接アドバイスします。
「TTToy」か、「インスパイア&TTToy」、最近あまり出ていませんが
「ぶたのはなとTTToy」でディーラー参加していますので、よろしくお願い致します。
本当にありがとうございました!
次の機会があればいいですね。頑張れ海洋堂!
出演者へのの質問の項目を入れたところ、沢山の質問を頂きました。
質問が多かったというところで、急遽ああいう構成になったんですが、
答えられていない質問もありましたので、イベントで話した事と重複する
所もありますが、自分の答えを答えていきたいと思います。
(浅井氏のイベントフォローのマネですけど…)
Q.儲かってますか?
売り方次第だと思います。自分は売り方下手なのであんまり儲かってないですが、
1つの商品を長い期間売ったりしてるので、なんとなく個数は行ってたなんてことはあります。
Q.ソフビを作り始めたきっかけは?
ソフビを作れる手段を入手出来たから。というのが一番強いかもしれません。
それがなかったら、レジンのガレージキットやカラーレジンキットとか作ってたと思います。
今でもレジンはたまにやりたくなりますけど。
Q.ソフビの魅力とはずばりどのあたりでしょうか?
Q.ソフビに着目したきっかけは?ソフビで販売するメリット、デメリットは?
Q.斜陽のジャンルと見てたソフビですが、何故今まで作り続けてこれたのか?
好きなだけでは続けられないと思うのですが、好きでやってる以外での要素が知りたいです。
似たような傾向なのでまとめます。
ソフビの魅力はやっぱり手にした時の風合いと丈夫な所でしょうか。
馴染みのある素材ですし、子供の頃から親しんだおもちゃが自分のデザイン、
造形で作れるというのは非常にアガるものがあります。メリットのポイントですね。
デメリットはレジンキットみたいに成形品をホイっとユーザーに投げられないところでしょうか。
塗装して組み立て仕上げるという手間が大変ですね。
コンセプトで塗らないというのもアリですが、バリエーションの一つだと思いますし。
あと、ソフビって1回作ったらハマるんですよ。実は好き以外無い感じだったりします。
身も蓋もなくてすみません…
Q.初めて作った作品の生産数はどの程度から始まりましたか?
自分の場合、初製品のGRUSとPRODONが100個づつの生産でした。
Q.侵略怪獣に新作は出ないのですか?
原型のストックはあるのですが、ロットの関係でちょっと整理する時期に来てます。
整ったら発表していきます。
Q.TTToyの「TT」ってなんですか?
僕は世代的にプラモっ子だったので、子供の頃はヘンテコなソフビってあんまり
好きじゃなかったんですが、ある時期からソフビの造形の魅力に気づいてどんどん好きに
なっていきました。
その実体験から、同じ造形でも人によってはゴミに感じたり(言い方よくない!)お宝に
感じたりというころで「Treasure(宝)」or「Trash(ゴミ)」の頭文字を取ってTT Toyなのです。
ググらないで決めちゃったもんだから、他にもTTToyというメーカーさん(一つはぬいぐるみ
工場、一つはブリキ玩具メーカー、最近、中国のプラモメーカーが追加されました)
があったりしてうひゃーってな現状です。
Q.ソフビの究極と思われる作品はなんですか?
Q.プロの原型師さんから見て『これはかなわない』あるいは『これは俺には出来ない』
という衝撃を受けた製品があったら教えて下さい。
似たような傾向の質問だったのでまとめます。
作り手になると、色々なベクトルで究極的なものを見つけてしまったりするので、
一概にコレというのは言えないんですね。
自分の中では「特撮プロップ完全再現スーパーリアル造形」というのは
万人に分かりやすい究極の一つに過ぎません。
生産のしやすさを念頭に置いて、絶妙なディフォルメアレンジを
加えている物にも素晴らしいものを感じてしまうので、意外とありふれてるものに
究極的な要素が入っていたりします。
自分の作品は自分にしか作れないし、他の作品はその人にしか作れないものだと思います。
Q.日米で人気のあるソフビの傾向の違いはありますか?
ひと昔前はドロドロモンスター系、今だとゴリラ(猿人)系なんかが人気ありますね。
海外のコレクターは日本の情報を集めてますので、共通するところが結構あると思います。
海外だとジャパニメーション的なカワイイキャラは弱いのかも。と思っていたのですが、
(LiLBoTを海外で売った時、あんまり人気なかったです。)
MAXTOYのレディマックスなんかが受け入れられていたりしますし、
嗜好も日々移り変わっているんでしょうね。
これからはミニサイズのものが目立っていくのかなーとも感じています。
Q.今まで一番時間がかかった作業、辛かった作業を教えて下さい
デザインに対して迷ったり、理解に時間がかかったりするところは、その迷宮から
抜け出すまですごく時間かかりますし、辛いですね。
あと、ワックスはまだまだ迷い中です。難しい!でもやってます。
Q.ワックス原型の上手い作り方
すみません。こんな状態ですので僕も知りたいです。
最初の粘土原型からのワックス置換の基本は「型の温度は熱く、ロウの温度はぬるく」
ということです。
真空脱泡機等の設備があればまたやりやすさが変わってくるのかもしれませんが、
常圧での注型はソフビの時とほぼ一緒なので、実はソフビ成形時に気泡がたまらないか
どうかのチェックも兼ねられますので、常圧での作業の方が間違いないと思います。
Q.原型1体にどのくらい製作時間がかかるのですか?
物によってマチマチです。1週間くらいで出来てしまうものもあれば、3ヶ月くらい
かかったものもあります。
サイズにもよりますが、迷いから脱却出来るのが期間に反映されるという感じですかね。
Q.ソフビのカスタマイズ塗装を習得するのにどれくらいかかるものでしょうか?
目指すところで期間も変わると思いますし、手法でも個人個人で変わってきますね。
スプレー塗装での綺麗なグラデーションを目指すのならば、エアブラシの購入は必須ですし、
ピンストライプ等の筆塗りは、自分に合う塗料と筆との出会いが重要だったりします。
いろいろな方のカスタムを見て研究して、実際に練習してみるのが一番の近道です。
練習には安いキユーピー人形やリサイクルショップに転がってたりする
子供が遊んでボロボロになってるキャラクターソフビとかでやってみるといいですね。
特にキユーピー人形は表面が滑らかなので、筆で模様を描き込んだりする練習には
もってこいだったりします。
レッツチャレンジ!
ただ一つ、カスタム作品郡でまかり通っているけど、あまりやってほしくないカスタム
塗装もあります。
それは「マジックでのドローイング」。
確かにこれで作品を発表されているアーティストの方は沢山いらっしゃいますが、
ソフビの下地にマジックでの描き込みというは、経年で滲んでしまいます。
経年の変化も作品である。と捉えているなら止めはしませんが、
そのカスタム作品に価格がつけられて、販売されたものだったとしたら、
購入されたユーザーの心境を思うに、ちょっといただけないのではないか?と
老婆心ながら思う次第であります。
Q.初めてのジャンルなのでわからないことばかりですので、初心者が入りやすい
ディーラーさんとか壇上の方が注目しているソフビディーラーさんや市販品を
教えていただけると助かります。
初心者が入りやすいというと、やはり買いやすいということが重要だったりします。
熾烈な争奪戦を繰り広げるディーラーさんの物を追いかけるのもそれなりの快楽が
あったりしますが、買えた!買えんかった!で神経をすり減らして疲弊してしまっては
元も子もありませんし。
最初は中野・秋葉原に店舗があるoneup.や新宿のFEWMANY、上野のヤマシロヤ
等のショップや、メーカーさんが開いている店舗(御徒町のスタジオウアモウ、
青戸のリアルヘッズ、千葉県柏のサンガッツファクトリーなど)に行って、
実際に見て、手に取って買うのが良いのではないでしょうか?
結構地域が限定されてしまって申し訳ないのですが、その他のあまり
お店に足を運べないよ!という方は「ハイパーホビー誌」の「ソフビ道」コーナーを読んで、
気になったメーカーのショップサイトや、各ショップのネットショップページを
チェックして購入を検討するのが良いと思います。
基本は「楽しい!」と思えることが大切だと思います。
Q.私がソフビと呼ばれるおもちゃにのめりこんだのはまだここ数年の事です。
それまではこんな素敵な世界がある事を知りませんでした。
サンガッツ本舗さんで今年購入した月影うさよちゃん、
MAX TOY の豆ネゴラちゃん…こんなかわいい子達を形にして作成する時の決め手はなんですか?
豆ネゴラは元のこなつさんのデザインあってのものですが、自分も可愛いおもちゃ
が好きなので、自分の中のカワイイデザイン能力を練りこんで、『可愛くなれー』
と思いながら作ってます。
ある程度かたちをちゃんと出してから1回寝て、起きてからまた見ても「うん。かわいい。」
と思えた時が決め手でしょうか。
Q.工場生産すると、在庫を置く場所が大変だと思うのですが、どうしてますか?
家の中在庫カートンでいっぱいです!助けて!(というのは冗談です)
実際各自の置き場(自宅、倉庫)での在庫管理になります。
Q.等身大美少女ソフビを作りたいが、シリコンドールとどちらがコストがかかるのか?
そもそも巨大なソフビは存在するのか?今まで見た中で一番でかいソフビは何か等
巨大サイズソフビというのは、工場こそ少ないものの、存在はしています。
店頭用マスコット看板的なもので怪獣の1m越えの巨大ソフビもありますし、
映画やアトラクヒーローショーの衣装部品として大型のソフビがあります。
あと、等身大美少女ドールと兼用のラブドールですね。
想定されている等身大フィギュアの着地点がどこなのかにかかっていると思います。
ソフビはたしかに製品単価は安くできますが、それにかかるイニシャルコストは
かなりかかります。
ラブドールメーカーの最大手、オリエント工業でも手頃な値段のラブドールを。と
いうことで、ソフビ製のラブドールをリリースしていますが、量産前提での製品開発なので、
ラブドール用途のものとは別に等身大美少女フィギュアとして、ラブドール用途に
使わないものも販売していました。(仕込んであるか無いかの差でしかないのですが。)
等身大美少女ドールメーカーとして起業し、ある程度の数を売るということを
考えていらっしゃるのならば、ソフビでの製作も可能だと思いますが、数体、もしくは
1体だけあれば良いということであれば、シリコンドールの方が予算も安くあがりますし、
質感も人造人間として良いものができるのではないでしょうか?
実際、小規模ラブドールメーカーがシリコンドールが殆どなのは生産数とコスト、
仕上がりの兼ね合いからきた結果だと思います。
ただ、ソフビはほぼメンテナンスフリーなのに対して、シリコンドールはメンテナンスに
手間がかかるんですけどね。
Q.個人でソフビを複製できるか?
似たような工程で食品サンプルが作られているという情報で
過去にチャレンジした人はいらっしゃる様ですが、難しかった様です。
きちんとしたソフビを複製するのなら、設備を整えなければならないので
それにかかるハードルを考慮するならば工場に依頼したほうが良いです。
実際、電鋳槽(金型を作る)、オイルバス(ソフビを成形する)を入手し、
溶接設備も整え、各免許も取得してソフビ工場として起業しようとしている方もいらっしゃいます。
あとはまとめてしまいますが、最低ロットや予算、作り方の質問が大半でした。
工程自体はソフビの生産を請け負っていただける「コマース企画」
(http://homepage2.nifty.com/commerce/)
のページに詳しいことが書かれています。(マル秘の所をクリック!)
予算は、作りたいもののサイズや各自原型等、自分で行う作業量によって
流動的に変わっていきます。
自分で行う作業の範囲が多ければ多い程、生産を請け負っていただける工場への
支払いも減っていきます。
(全部やれば、工場でしか出来ない作業、金型製作とソフビ成形、
塗装に精度を求めるのならば塗装マスクの製作の費用だけになります。)
最低ロット数も請け負っていただける工場や条件等で変わっていきます。
(それでも昔に比べるとものすごく最低ロット数は減っていますが)
ソフビ向け原型の約束事も、ここで文章で書くには膨大かつ複雑で、
ちょっと書ききれないということで、申し訳ありませんが、割愛させていただきます。
ニュアンス的なことも多いので。
ヒントはコンビニで売られている指人形やその辺りのおもちゃ屋で気軽に買える
ソフビ人形にものすごく詰まっています。
元デザインに対してのアレンジはポケモン指人形が秀逸です。
自分もポケモン指人形から学んだことが沢山あります。
どうしても知りたい!という方は原型を持ってWF等のイベントで見せていただければ
直接アドバイスします。
「TTToy」か、「インスパイア&TTToy」、最近あまり出ていませんが
「ぶたのはなとTTToy」でディーラー参加していますので、よろしくお願い致します。
本当にありがとうございました!
次の機会があればいいですね。頑張れ海洋堂!
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